Webマーケティングは数字との戦いって聞くので、数字に慣れてない文系出身者だと不安になりますよね。
僕自身、大学は英文科でバリバリ文系だったので、最初は「自分にできるかな…」と不安を感じてました。
しかし結論、Webマーケティングは文系出身者でも活躍できますし、むしろ有利なことも多いです。
今回は、文系出身で30代からWebマーケターに転職した僕が、文系がWebマーケティングに向いてる理由を徹底解説していきます。


31歳未経験でWebマーケターに転職。現在はSEO・SNS責任者と面接官を務める。Webマーケティングスクール『Withマーケ』転職講座講師。Twitterのフォロワー数は3000人超。詳しいプロフィールはこちら
【結論】Webマーケティングは理系より文系の方が活躍できる可能性あり


WebマーケティングはIT系の仕事なので、理系の方が向いてると思われることも多いです。
しかし結論、Webマーケティングは理系よりも文系の方が活躍できる可能性があるんですよね。
実際、僕も文系出身で未経験から31歳で転職しましたが、1年半でSEO責任者として働くことができています。



なぜ文系出身者が活躍できるのかを詳しく話していきますね。
Webマーケティング職に文系出身者が向いてる理由3つ
Webマーケティング職に文系出身者が向いてる理由は下記の通りです。
- コミュニケーション力が高い
- トレンドや市場のニーズに敏感
- 想像力や発想力が高い
コミュニケーション力が高い


上記のイメージのように、一般的には理系よりも文系の方がコミュニケーション力が高い人が多いです。
実際に会社で話をしていても、ゴリゴリ理系のエンジニアはコミュニケーションをあまり活発に取らない人が多いですしね。
しかしWebマーケティングの仕事は経営者、エンジニア、デザイナー、営業、クライアントなど、様々な関連部署とのコミュニケーションが必須。高いレベルの聞く力と伝える力が求められます。
そのためコミュニケーション力が高い文系出身者の方が、Webマーケターとして活躍できる可能性が高いんですね。
トレンドや市場のニーズに敏感


文系出身者はファッションやグルメの流行に敏感だったり、市場で何が人気なのかを察知する力が高いです。
昔、『電車男』という映画がありましたが、文系出身の人であのスタイルはほぼ見ませんからね笑
Webマーケティングはユーザーの悩みや欲求を察して、その解決策となる商品を提供することで価値を届ける仕事です。
ニーズを把握する力に長けている文系出身者は優位ですよ。
想像力や発想力が高い


現実を見て問題解決していく理系と違い、文系は想像力や発想力が高いことが多いです。
例えば小説やファンタジー映画が好きだったり、「こうなったら良いよね〜」と将来の空想をするのが好きだったり。
Webマーケティングの仕事の中では、個人のアイデア・閃きが大ヒットすることも結構あります。
例えば「もっとユーザーはこんな言い回しを求めてるのでは?」と少し文言を変えたら、成約率が3倍に跳ね上がったりもするので、想像力の高い文系出身者は向いてます。
文系がWebマーケティングで苦労することがある理由3つ
文系はWebマーケティングにおいて有利な面も多いですが、ぶっちゃけ苦労する部分があるのも事実です。
- 数値の分析に慣れていない
- 論理的思考力が弱い
- PDCAを回した経験が少ない
数値の分析に慣れていない
Webマーケティングは数値を分析して改善をひたすら繰り返す仕事ですが、文系は数字に触れる機会が少ないので分析に慣れてないことも多いです。
そのため、慣れてないうちは分析が中々うまくいかず、成果に繋げられないこともありますね。
ただ、分析は毎日やっていく中で嫌でも鍛えられますし、正直言って文系・理系よりも個人のやる気や行動に左右されます。



最初は苦手でも一生懸命考えて動ける人ならガンガン成長できますよ。
論理的思考力が弱い
論理的思考力(別名:ロジカルシンキング)はWebマーケティングでは必須の力ですが、文系は理系と比べて少し弱い傾向があります。
- 原因と結果の繋がりを考える思考力のこと
論理的思考のイメージ → 〇〇という結果がでた。なぜなら△△という原因があったからだ
理系はプログラミングや数式などロジックを考える機会が多いので、必然的に論理的思考が磨かれていきます。
しかし文系は授業などでロジックを考える機会があまり多くないので、最初のスタートで劣ることが多いです。



ただ、意識的にやるようにすればどんどん鍛えられるので問題ないですよ。
PDCAを回した経験が少ない
文系は仮説検証のプロセスを回した経験が、理系よりも少ないことが多いです。
例えば理系だと色々な研究をする中で、「Aパターンはダメだった。ではBパターンでやってみよう」と仮説検証を繰り返しますからね。
WebマーケティングはPDCAをグルグルと高速で回す仕事なので、文系出身者は仮説検証プロセスに慣れてないことで最初苦労するかもしれません。



とはいえ、日常的に考えて改善するクセをつけておけば全く問題ありませんよ。
そもそもWebマーケティングとはどんな仕事?


なんとなくWebマーケティングの仕事のイメージが湧いたと思いますが、もう少し詳しく説明しておきます。
Webマーケティングの仕事内容には、
- Web広告運用
- メディア運営
- 顧客管理や広報
- 関連部署とのやり取り
などがありますが、Web広告やSEO、SNS運用などのテクニカルな面ばかりを意識してる人も多いです。
しかし実際はクライアントや社内でのコミュニケーションなどが超重要で、マーケターだけでは施策を成功に導くことができないことも多いんですよね。



Webマーケターは専門性も磨きつつ、コミュニケーション力や思考力なども鍛えて初めて成果を出せます。
Webマーケティングの仕事内容についてはWEBマーケティングの仕事内容は4つ【現役マーケターが解説】で詳しく解説してるのでご覧ください。
Webマーケティングに向いてる人・向いてない人の特徴
向いてる人 | 向いてない人 |
---|---|
人の感情や行動に敏感 ロジカルに考えるのが得意 学習意欲が高い・好奇心旺盛 ハマりやすい・オタク気質がある 数字の分析が好き・得意 人から言われたことを鵜呑みにしない 忍耐力・継続力がある | 失敗を恐れて行動しない 物事がなかなか続かない 変化を嫌う 人にすぐ答えを聞く 考えないで直感で動く 深堀りして考えられない ずっと座って仕事ができない |
ここまで理系よりも文系の方がWebマーケティングに向いてるとお伝えしてきましたが、そもそもマーケターに向いてる人と向いてない人の特徴についてお話しておきます。
結論、人の気持ちに敏感だったり、学習意欲や好奇心が高い人は向いてます。
逆に、変化を恐れて行動できなかったり、自分の頭で考えることができない人は厳しいです。



ただ、これから鍛えていければ問題はないですよ。
Webマーケティングに向いてる人についてはWebマーケティングに向いてる人の特徴7つ【1分で出来る適正診断あり】で詳しく解説しています。1分でできる適性診断もあるので参考にしてください。
Webマーケティングで活躍するのに必要なスキル
- 広告運用
- SEO対策
- SNS運用
- リストマーケ
- ECサイト運用
- 論理的思考力
- プレゼンテーション力
- コミュニケーション力
- データ分析スキル
- 諦めない心、粘り強さ
Webマーケターとして必要なスキルについても簡単にお話すると、大きく分けて「ポータブルスキル」と「テクニカルスキル」の2つに分類されます。
テクニカルスキルはWebマーケティングの分野の専門的なスキル、ポータブルスキルは思考や行動のベースとなる汎用的なスキルですね。



専門性と汎用性をどちらも鍛えることで、市場価値の高いWebマーケターになることができます。
Webマーケティングで活躍するにはポータブルスキルの方が重要
正直言って、Webマーケティングで活躍するためにはテクニカルスキルよりもポータブルスキルの方が重要です。
なぜなら思考と行動が伴ってないと、いくら専門知識があったところで成果を出すことはできないから。
例えばSEOにめちゃくちゃ詳しくても、継続力がなくて記事を書けないとPVも収益も伸びません。
また、スキルは高いけどコミュニケーションが円滑にできない人は、周りの協力を得られないので成果を出せません。



人間力を鍛えていくほうが長期的に見て重要になりますよ。
さらに詳しい内容はWebマーケティングに必要なスキルは2種類ある【習得する5つのコツも解説】をご覧ください。
文系からWebマーケティング職になる3つの方法


ここからは文系出身者がWebマーケティング職になるための方法を3パターンご紹介していきます。
- 今までの経験を生かして転職活動をする
- 独学でブログやSNSをやる
- Webマーケティングスクールに通う
①:今までの経験を生かして転職活動をする
- 本業をWebマーケティング職にすることができる
- 未経験でもアピール次第で受かる可能性はある
- 学習の時間やお金を節約できる可能性がある
今までの経験をアピールして転職し、本業をWebマーケティング職にするパターンです。
正直20代中盤を過ぎると完全未経験は受かりづらいですが、前職の経験をうまくアピールできれば内定を獲得できる可能性はあります。
転職してしまえば本業でWebマーケティングを学べる環境が手に入るので、今までの経験を生かしてとりあえず転職活動をしてみるのもいいでしょう。



どうしても現状の経験で無理そうだったら、独学かスクールで学習を進めればOKですよ。
未経験からWebマーケティング転職する方法は未経験からWebマーケティング転職するロードマップ【現役の面接官が解説】で網羅的に解説しています。


②:独学でブログやSNSをやる
- 完全未経験よりも内定をもらいやすくなる
- スクールよりも費用を抑えられる
- 収益を得られる可能性もある
ブログやSNSは正直全員がやった方が良いレベルです。僕自身、ブログとTwitterをやったことで、30代の未経験転職を成功させることができました。
ブログは月1000円くらい、SNSは無料でできるので、スクールよりも費用を圧倒的に抑えられるし、メディアが育てば収入を得られる可能性もあります。



企業のWebマーケターでもブログやSNSを伸ばせている人は少ないので、伸ばせれば即戦力の証明にもなりますよ。
③:Webマーケティングスクールに通う
- 独学よりも圧倒的に挫折しづらい
- スクールの信頼を借りることができる
- ロードマップ式で学習できるので迷わない
Webマーケティングスクールは平均30万円ほどかかりますが、確実にWebマーケティングスキルを高められるという強力な環境です。
どうしても独学だと継続が難しかったり、何を勉強すればいいか分からなくなることもありますが、スクールはカリキュラムがあるので迷いません。



時間をお金で買う、という感覚で先行投資できるといいですね。
転職や案件獲得できればスクール代は余裕でペイできますよ。
おすすめのスクールは【2022年8月】Webマーケティングスクールおすすめ7選!評判・口コミも徹底比較をご覧ください。


【実体験】文系出身・30代未経験の僕がWebマーケティング転職した流れ


最後に、文系出身の僕が30代でWebマーケティング業界に未経験転職した流れをお話していきます。
超具体的なステップがわかるので参考にしてみてください。
30歳でブログとTwitterを独学で始める
アパレル業界で法人営業を7年ほどやっていましたが、将来に不安を感じて30歳でブログとTwitterを始めました。
結婚もしていたので費用をなるべくかけないように独学でやっていましたね。
ただ、平日3時間、休日12時間くらいを半年間やったけど成果は全然伸びず、半年で月収1000円ほどまでしか伸びませんでした。
8ヶ月くらい運営したタイミングで転職活動を始める
それでもコツコツ続けていると少しずつ収益が伸びてきて、8ヶ月くらい経つ頃には月収3万円、1万PV弱まで育ちました。
僕はブログとTwitterをやる中で「Webマーケティング楽しい!本業でもやりたい!」と思うようになっていたので、奥さんに話して転職活動を始めます。
メディア運営は成果が出るまで時間がかかるので、時間に余裕がある人は独学でも良いですが、早く転職や案件獲得したい人にはWebマーケティングスクールが良いと今は思いますね。
前職の経験とブログ・Twitterの経験をアピールして内定を獲得
転職サイトや転職エージェントで求人を探し、前職の経験と独学でやっていたブログ・Twitterの経験を活かしながら内定を獲得しました。
30代の未経験転職ということもあり書類選考は50社ほど落ちましたが、諦めずに続けたらWebマーケターになれました。
未経験からWebマーケティング職を目指すなら、
- 徹底的に準備をする
- 常に改善を繰り返す
- 数をこなす覚悟を持つ
という3つが重要だと思いましたね。
1年半でSEO責任者になり、本業150万円・副業100万円の年収UP
転職活動は大変でしたが、入社してからの方がむしろ順調でした。
ブログやTwitterを独学でやっていたことが大きく影響していたと思います。
前職の営業で学んだ経験・知識、ブログやTwitterで学んだ経験・知識を生かしていった結果、1年半でSEO責任者に。
たった2年弱で本業の年収は150万円UP、副業でも100万円以上の収益がでて、大きく年収を伸ばすことができました。



ブログやTwitterをやっておくと、転職後に爆速で活躍できる可能性がありますよ。
あくまで僕の実体験ですが、きっとあなたのお役にも立つと思うので、ぜひ参考にしてみてください。
文系出身者の30代でもWebマーケティング業界に未経験転職することはできますよ。
まとめ:Webマーケティング職は文系の方が入社後に活躍できる可能性大!


Webマーケティングは理系よりも文系出身者の方が活躍できる場合が多いです。
将来性のあるスキルを身に着けて市場価値を上げたい、仕事に困らない人生を送りたい人はぜひ本記事を参考に行動してみてくださいね。
未経験から転職を成功させるロードマップは下記に載せておくのでぜひご覧ください。


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