Webマーケティング業界の将来性とか需要って今後はどうなるの?オワコンって言ってる人もいるし。
転職や独立を考えてるから懸念点があるなら早めに知りたいな。
Webマーケティングについて「将来性バツグン」という人もいれば、「オワコン」と言う人もいて迷いますよね。
ただ結論、Webマーケティングは将来性はあらゆる仕事と比較してもかなり高いです。
現在でも需要が供給を圧倒的に超えてますし、今後も増々ニーズが大きくなる予測があるからです。
今回は31歳で未経験から転職し、今は事業会社でSEO責任者をする僕が、Webマーケティングの将来性について徹底解説していきます。
30人の現役マーケターにアンケートを取った結果も公開するので参考にしてみて下さい!
31歳未経験でWebマーケターに転職。現在はSEO・SNS責任者と面接官を務める。Webマーケティングスクール『Withマーケ』転職講座講師。Twitterのフォロワー数は3000人超。詳しいプロフィールはこちら
【前提】Webマーケティング業界の現在の需要・ニーズ【オワコンはありえない】
前提として、Webマーケティングの現在の需要は非常に高いです。
将来性を考える上で現在の状況を正しく理解しておく必要があるので、少し詳しく解説していきます。
インターネット広告市場だけは右肩上がりで伸びている
2019年、インターネット広告はついにテレビ広告の流通総額を超えました。
- インターネット広告:21,048億円
- テレビ広告:18,612億円
さらに2022年の電通報のデータを見ると、テレビ、新聞、雑誌、ラジオというマスコミ四媒体の広告費の合算をインターネット広告が上回ったとのことです。
SNSの普及やメタバースなどの仮想空間の登場など、売上や認知UPの鍵となるWebマーケティングの需要は非常に大きくなっています。
また、注目すべきポイントが広告費の総額は増えていないということ。
上記のグラフを見て頂くと分かるように、広告費総額は2007年の70,191億円が最大でした。
広告費全体としては増えていないため、インターネット広告の市場規模だけが一人勝ちで伸びている状況なのです。
マーケティング人材を企業は求めている
コロナ禍でビジネスのインターネット化・オンライン化は急速に進みました。
そんな中、Webマーケティングスクールデジプロが約1000人の経営者を対象に行ったアンケートでは、多くの経営者がWebマーケティングスキルが必要だと答えています。
しかし必要性は感じてる一方で、既存社員に十分な環境を提供できていなかったり、外部からの人材確保をできてない企業が多いです。
Webマーケティングスキルを持った人材は、多くの企業が喉から手が出るほど欲しい存在ですよ。
Webマーケティングの将来性や今後の需要が高いと言える理由【なくなる可能性なし】
ランサーズで30人のマーケターに「Webマーケティングの将来性について」アンケートを取ったところ下記のような結果になりました。
- 5点:21.4%
- 4点:53.6%
- 3点:14.3%
- 2点:10.7%
- 1点:0%
なんと75%の方が4〜5点と高評価をつけており、将来性があると感じている方が多いようです。
結果だけを見ていてもオワコンなんて1ミリも感じませんね。
ここからはアンケートのコメントや僕自身の所感を元に、Webマーケティングの将来性が高いと言える理由を解説していきます。
- インターネット広告の市場規模は拡大予測
- 動画市場や仮想空間(AR、VR)などの特定分野も拡大する予測
- コロナ禍の影響によりDX化・オンライン化が拡大する
- インターネットでの情報収集が日常になっているから
- 政府も社会のDX化を進める動きをしている
インターネット広告の市場規模は拡大予測
年々、ウェブ広告の需要が高まりつつあり、市場規模が拡大傾向にあるから。(EC運営担当、Webマーケ歴3〜5年)
SNSでの広告運用など、最新の社会情勢に適応して形を変えて続けられる見込みが大きいから。(SNS担当、Webマーケ歴1〜3年)
下記の通り、Webマーケティングが属しているインターネット広告の市場規模は拡大し続ける予測です。
インターネット広告市場は2015年では9,194億円でしたが、2024年では32,740億円予測となんと10年弱で3.5倍以上。
リスティング広告、ディスプレイ広告、SNS広告、動画広告などに加え、最近ではVR広告なども出てきています。
プラットフォームの変化に応じて新しいWeb広告市場が生まれてくるので、将来性は間違いなくありますね。
動画市場や仮想空間(AR、VR)などの特定分野も拡大する予測
動画や仮想空間の市場など、新しい分野の市場規模も拡大していく見込みです。
サイバーエージェントが調査した上記のデータによると、動画広告の市場規模は2019年の2,592億円から2024年では6,856億円と、5年で264%の成長見込み。
また矢野経済研究所のデータを見ると、VR(仮想現実)やAR(拡張現実)などのXR市場は、2019年の3,951億円から2025年の11,952億円と302%の成長予測となっています。
現在でもメタバースが徐々に活発になってきてますし、今後大きく成長していくのは火を見るより明らかですよね。
コロナ禍の影響によりDX化・オンライン化が拡大する
コロナ禍より巣籠りの生活スタイルや利便性が多くの人々に定着し、アフターコロナに至るまでWEB通販やマーケティングの重要性が一層高まったと感じる。(SEO担当、Webマーケ歴1〜3年)
在宅が増え、今後インターネットの普及がさらに拡大していくと思うから(SNS担当、Webマーケ歴1年未満)
新型コロナウィルスの影響で、オフラインだったビジネスがオンライン化するDX(デジタルトランスフォーメーション)が急速に進みました。
例えばコロナ禍で爆伸びしたサービスにZoomがありますが、今までオフラインでやっていた会議をオンライン化したDX事例です。
生活スタイルの変化により、企業も個人もオンラインでビジネスをする必要性が増しました。
オンライン化で売上を上げるにはWebマーケティングが不可欠なので、需要は拡大していくでしょう。
インターネットでの情報収集が日常になっているから
現在は情報収集に関してWeb利用が最も重要であり、今後しばらくはその傾向が続くとみられるため。Webの影響を無視して事業はできない。(広告運用担当者、Webマーケ歴1〜3年)
消費者は今後スマホやパソコンからの情報を得る頻度が更に高くなると思うから(SNS担当者、Webマーケ歴1〜3年)
今は情報収集をするのにGoogle検索をしたり、SNSを使ったり、インターネットを使うことが大半です。
紙媒体やテレビの需要が伸びる見込みはどう考えてもないので、今後もインターネットが情報収集のメインになります。
インターネットを使う人が増えれば、オンライン上を主戦場とするWebマーケティングの需要は高まりますね。
政府も社会のDX化を進める動きをしている
Society5.0プロジェクトが本格的に始動し、webの需要は益々増えていくと思うから(SEO担当、Webマーケ歴1年未満)
内閣府は新たな社会としてSociety5.0プロジェクトというものを発表しています。
サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の社会(Society)
出典:内閣府
企業や個人だけではなく、政府もオンライン化には力を入れていくので、その中核となるWebマーケティングの将来性は益々増えていく見込みです。
Webマーケティングの将来性に対する懸念や不安
ここからはWebマーケティングの将来性に関する不安や懸念点についてお話していきます。
- AIや機械学習により仕事がなくなる可能性
- 分野によって需要や将来性に違いは出てくる
- 参入者が増えて競争が激しくなっていく
- より本質的なWebマーケティングスキルが求められる
- 変化に対応して成長し続ける必要がある
いくら将来性がある職種とはいえ、何も不安がないわけではありません。
しっかり把握して今後のキャリアの参考にして下さい。
AIや機械学習により仕事がなくなる可能性
AIの発達により、仕事が減る可能性があることです(広告運用担当、Webマーケ歴1年未満)
あまりにもAIが発達すると人間が出来る作業が減少してしまうこと。(EC運営担当、Webマーケ歴3〜5年)
Webマーケティングの分野でもAIや機械学習などの技術が使われる割合は増えています。
例えば現在のWeb広告運用は、AIを使った自動入札がメインになり、手動で入札調整する機会は激減してますね。
しかし結論、担当業務が変わるだけで、人がやらないといけない領域は今後も残り続けます。
例えば、広告文やデザインなどのクリエイティブなど、人間心理を理解するような感覚的な領域ではAIは厳しいです。
産業革命で仕事が変わってきたように、人がやる仕事が無くなることは考えにくいですよ。
分野によって需要や将来性に違いは出てくる
スマホとの連動性が強まり、AIを駆使した産業以外がどんどん窮地に追い込まれること(SEO担当、Webマーケ歴1〜3年)
とにかく時代の変化も早く、いつどうなるかわからない点が不安なので、自分の専門分野を極めることに努めるべき。(SEO担当、Webマーケ歴1年未満)
AIの発達やVR市場の登場など、新しい分野がどんどん生まれるのがWebマーケティング業界。
昔はSEOがメインだったけど、スマホの登場でSNSが生まれて、YouTubeで動画を見ることが増えたように時代は変化していきます。
ただし、特定分野の深い知識やスキルを持っている人は、時代が変わっても活躍できます。
例えばアメブロについてめちゃくちゃ詳しいことで、1億円以上の年収を稼いでる人もいますからね。
変化にアンテナを張りつつ、自分の専門分野を極めていくのがポイントですね!
参入者が増えて競争が激しくなっていく
新規参入者が多く、今後は注目市場のパイの奪い合いが一層激化するのではないだろうか。(SEO担当、Webマーケ歴1〜3年)
市場は拡大するが、その分、別の業種から新規参入も増えて、競争が激化すること(CRM担当、Webマーケ歴5年以上)
新規参入者が増えることで、競争が激しくなっていく可能性は大きいです。
事実、僕のように未経験からWebマーケターを目指す人も増えてますし、企業もどんどんWebマーケに力を入れだしていますからね。
ただし、参入者が増えたところで、力のある企業や個人の地位は揺るぎません。
スキルを高めて市場価値の高い人材を目指せば全然問題ないですよ!
より本質的なWebマーケティングスキルが求められる
Webマーケティングの将来性についての懸念は、品質が保てるかどうかが懸念される(SNS担当、Webマーケ歴1〜3年)
ネット上に過激な広告やステルスマーケティングがあふれることで、行政による広告の規制や表示の制限などが行われるのではないかと懸念している。(広告運用担当、Webマーケ歴1〜3年)
Webマーケティング市場の拡大により、過激な広告や手法を使う人も増えているのは現実問題あります。
例えばTwitterを見ていると、絶対稼げてないのに「稼ぐ方法を教えます」のようにツイートをして情報弱者をカモにしてる人を多数散見しますからね。
ただ、そういったグレーな手法は淘汰されるにしても、正しくWebマーケティングをやっていれば問題はありません。
本質的なWebマーケティングスキルを身につければ、長期的に市場価値を高めていくことが出来ますよ。
変化に対応して成長し続ける必要がある
日々、サイトの技術が進化していくので、技術を習得しても、直ぐ時代遅れの技術になってしまい、ついていくのが大変(EC運営担当、Webマーケ歴1年未満)
Webマーケターのなり手が多くなるので、より専門性を身に付けないと仕事がとれなくなる(SEO担当、Webマーケ歴1〜3年)
Webマーケティングは全業種トップクラスで変化が早いと言っても過言ではありません。
なので、変化に対応して常に成長し続けることが求められるのは現実です。
ただ、どの業種・職種にしても変化に対応しないと生き残れないのは同じですよね。
常に自分を磨いていけば長期的に活躍できる人材になれますよ!
将来性のあるWebマーケターになる方法
ここからは将来性や需要が大きいWebマーケターになる方法をお伝えしていきます。
- 専門スキルを磨き続ける
- コミュニケーション力などのポータブルスキルを鍛える
- 人との繋がりを増やしていく
- 顧客目線でマーケティングができるようになる
- 個人の影響力を高めていく
- 経営層やマネジメント層を目指す
- 本業以外の収入源を増やしていく
専門スキルを磨き続ける
技術力と質問に答えられる豊富な知識。(広告運用担当、Webマーケ歴3〜5年)
AIを超える存在としてスキルと人脈とコミュニケーション力が必要(広告運用担当、Webマーケ歴1年未満)
1つ目は専門スキルを磨き続けること。
- SEO
- SNS
- Web広告
- 動画配信
- ライブ配信
など、自分の専門分野としてアピールできるように知識やスキルを身に着けていくことが大事です。
「この分野なら負けない!」というところを作れるように頑張っていきましょう!
コミュニケーション力などのポータブルスキルを鍛える
コミュニケーションスキルとロジカルシンキング、専門スキルの3点がバランス良く身についていること(SNS担当、Webマーケ歴3〜5年)
コミュニケーション能力を磨くことや考え方の柔軟性を磨くこと(広告運用担当、Webマーケ歴1年未満)
アンケート結果として圧倒的に多かったのが「コミュニケーション力を鍛える」という意見でした。
専門スキルも大事ですが、それよりも仕事をする上でコミュニケーション力などに重要性を感じている人が多い印象ですね。
Webマーケティングにはテクニカルスキルとポータブルスキルの2つが必須なので、どちらもバランス良く鍛えることで将来性の高い人材になれますよ。
人との繋がりを増やしていく
リアルでの友人、知人のネットワークをしっかりと持っていること。意外と仕事に関係のない人間関係から市場のヒントをもらうことが多い。(広告運用担当、Webマーケ歴1〜3年)
人とのつながりをもっと増やしていかないといけない(広告運用担当、Webマーケ歴1〜3年)
先程のコミュニケーション力とも繋がってきそうですが、人脈の重要性を感じている人も多そうですね。
たしかに僕自身、Twitter経由にお仕事の依頼を受けたり、友人との何気ない会話で気づきを得ることもあります。
ただし、人脈だけ広げても意味ないので、スキルを磨きつつ行動していけるといいですね。
顧客目線でマーケティングができるようになる
スキルよりも、お客様目線で如何に対応出来るかだと思う。(SNS担当、Webマーケ歴1年未満)
何でも自分で体験し、受け手になりきってメッセージを発信すること。(SNS担当、Webマーケ歴3〜5年)
Webマーケティングで結果を出すには、
- 誰に(Who)
- 何を(What)
- どのように(How)
の3つを考えるのが大事です。
中でも「誰に?」というターゲティングが非常に重要。
顧客が求めていることがわかれば、成功確度の高い施策を行えますよ。
個人の影響力を高めていく
自分を商品としてPRする能力が必要だと思います。(SEO担当、Webマーケ歴1〜3年)
将来性のあるWebマーケターになるには、知名度が必要(SNS担当、Webマーケ歴1〜3年)
これからは個人で影響力を持っている人が強い時代です。
YouTuberとして有名になるとビジネスが大きく飛躍したり、SNSでフォロワーが増えることで仕事の選択肢が増えますからね。
もちろんサラリーマンとして本業を頑張るのは素晴らしいですが、個人の影響力を高める意識も持って行動できると3年後、5年後の未来は大きく変わります。
僕自身、Twitterをやっていたら仕事に繋がったこともあるので、少しずつでも実践すると良いですよ。
経営層やマネジメント層を目指す
最初は運用担当者として働くと思いますが、将来的にはCMO(最高マーケティング責任者)などの経営層を目指すのも良いですね。
プレイヤー以外としてのスキルも磨けますすし、組織を動かせるようになると市場価値は爆発的に上がります。
ちなみにCMOだと年収1500万円くらいが相場ですよ。
専門スキルを磨いて職人になるのも良いですが、幅広いスキルを磨いて幹部を目指すのもアリですね。
本業以外の収入源を増やしていく
本業だけではなく副業でも収入を得られるようにすることで、リスク回避と収入UPが期待できます。
Webマーケティングはネット副業と相性が良く、
- SEO
- SNS
- メルマガ
- 動画編集
など、本業でやっていることが、そのまま副業に使えることも多いです。
副業をやることで本業にもプラスになるケースも多いですよ。
Webマーケティングの将来性や今後の需要【マーケター30人に直撃】:まとめ
今回は『WEBマーケティング業界の将来性や今後の需要』についてお伝えしました。
- Webマーケティングの現在の需要は高い
- Webマーケティングの将来性は明るい
- 懸念点はあるが、スキルを磨き続ければ市場価値の高い人材になれる
Webマーケティングはいくつか懸念点こそあれど、TOPクラスに将来性のある仕事です。
僕自身、31歳で未経験転職をしてメリットを実感してるので、気になる方はWebマーケターへの転職はオススメですよ。
転職ロードマップを下記に載せておきますので是非ご覧下さい。
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