Webマーケターの仕事に興味あるんだけど、激務とかしんどいとか聞いたりする。辞めたいと思う人も結構いるのかな?
転職を考えてるけど後悔したくないからリアルなところが知りたい。
せっかくWebマーケティング業界に転職しても、「こんなはずじゃなかった…」と後悔してすぐ退職したら最悪ですよね。
ただ朗報ですが、Webマーケティングは一時的に辞めたいと思う人は多くても、中長期で見ると後悔している人は圧倒的に少ない仕事なんです。
今回は30代未経験からマーケターになり、現在はSEO責任者をしている僕が、僕自身の実感と26人のマーケターにアンケート調査した結果をお伝えしていきます。
最後まで読めば、Webマーケティングが自分の理想のキャリアに近づく手段なのかが分かりますよ。
31歳未経験でWebマーケターに転職。現在はSEO・SNS責任者と面接官を務める。Webマーケティングスクール『Withマーケ』転職講座講師。Twitterのフォロワー数は3000人超。詳しいプロフィールはこちら
Webマーケティングの仕事内容
- 仮説や戦略を立てる(Plan)
- 施策を実行する(Do)
- 数値を検証・分析する(Check)
- データを元に改善する(Action)
- 検証結果を報告・共有する(Share)
- Web広告運用
- SEOコンサルタント
- SNSマーケティング
- EC運営
- CRM担当
※ 職種のリンクを押すと詳細記事に飛びます
辞めたいと思う原因や理由を考える上で、そもそもWebマーケティングはどんな仕事なのか理解しておく必要があります。
細かい仕事の種類について本記事では話しませんが、カンタンに言うとWebマーケティングとは、
- オンライン上で集客や売上UPするために様々な施策を回し続ける仕事
です。
集客や商品・サービスの販売をするために、SEOやSNS、Web広告運用などを行い、数値を分析しながら改善を繰り返します。少し詳しく説明しますね。
①:集客
Webマーケターの仕事内容の1つ目は自社の商品・サービスの見込み客を集客することです。
いくら良い商品・サービスがあったとしても、買ってくれるお客さんを集められなければ売上は立ちません。
- どんな媒体で発信すべきか
- どんなターゲットに向けて発信すべきか
- どんな内容を発信すると見込み客が集まるか
などを考慮して、SEOなのかSNSなのかYouTubeなのか、はたまたWeb広告を使うのかなどの集客方法を考えます。
②:新規の成約率を上げる
Webマーケターの仕事内容2つ目は新規ユーザーの成約率を上げることです。
ユーザーをSEOやSNS、Web広告などで集客できたとしても、申し込みや購入をしない限りは売上が立ちません。
同じ人数を集客できたとしても、成約率の違いで売上は2倍も3倍も変わってきます。
- 商品単価10,000円 × 集客100人 × 成約率10% = 売上10万円
- 商品単価10,000円 × 集客100人 × 成約率20% = 売上20万円
興味を持ってくれたユーザーがスムーズに購入や申込みしてくれるように、PDCAを回しながら成約率を改善し続けることが必要です。
③:リピーターを作る
Webマーケターの仕事内容3つ目は、一度商品・サービスを購入してくれた人をリピーターにすることです。
マーケティングの世界では『1:5の法則』というものがあり、新規のお客様を獲得するには既存のお客様の5倍のコストがかかると言われています。
つまり、新規の集客をし続けないと回らない状況はビジネス的に良くないので、いかにリピーターを増やすかが安定して売上を上げる肝になります。
そのために、
- メルマガ
- 公式LINE
- カスタマーサポート
などを使い、顧客との関係性を継続していく必要があり、Webマーケターの仕事では『CRM(顧客管理)』と呼ばれています。
これらの仕事を行う中で日々やりがいや大変さを感じるわけですね。
では前提が分かったところで『辞めたい原因や理由』について見ていきましょう。
Webマーケティングを辞めたいと思う理由・原因7つ
26人の現役Webマーケターにアンケートを取った結果、辞めたいと思ったことがある人の割合は56.5%でした。
半数以上が、一度は辞めたいと思ったことがあるようですね…笑
Webマーケティングを辞めたいと思った主な理由は下記の7つです。
- 頑張っても期待する成果が出ない
- 変化が激しくてついていくのが大変
- ずっとパソコン相手に仕事をするツラさ
- 数字の変動にメンタルをすり減らす
- コミュニケーションがうまくいかない
- 顧客からの契約を切られる
- 周りの理解を得づらいことがある
頑張っても期待する成果が出ない
様々に手を尽くしても、期待する成果が一向に出ない。(46歳、Webマーケ歴5年以上、SEO担当)
安定しなかったり、投稿頻度と売上が比例せず、努力が成果に繋がりにくく感じたためです。(34歳、Webマーケ歴1〜3年、SNS担当)
Webマーケティングは頑張っても中々成果が出ないことも多々あります。
例えば数字を改善しようと思って手を加えたら、変更前より数字が落ちるなんて日常茶飯事です。
成果がなかなか出ないと普通に凹みますね笑
変化が激しくてついていくのが大変
的確に分析できていると思わなくなった事と、新しいテクノロジーについていけなくなったので。(53歳、Webマーケ歴1〜3年、SNS担当)
全てにおいて変化が激しい時代ですが、IT業界の変化は特に早く、Webマーケティングも例外ではありません。
例えば2018〜2019年頃は、個人のビジネスYouTuberでも伸びやすかったけど、現在は大企業の経営者も参戦していて激戦になっていたり。
常に知識をアップデートして時代に対応することが求められます。
ずっとパソコン相手に仕事をするツラさ
ずっとスマホやパソコンに向き合わないといけないので、目や肩に疲労が溜まってしまうから。(29歳、Webマーケ歴1〜3年、SNS担当)
毎日PC相手で人間味をあまり感じずやりがいをなくした時に思いました。(43歳、Webマーケ歴3〜5年、EC運営担当)
Webマーケティングは99%がパソコンと向き合う時間ですし、業務内容はめちゃくちゃ地味なことが多いです。
例えば、
- 広告の画像の文言だけを変えて数値を検証
- サイトの記事のタイトルだけ変えて数値を検証
- エンジニアや営業との意識のすり合わせをする
など、パソコンを前に小さな作業をコツコツ淡々とやっている感じなので、「あぁだりぃ…」と思う瞬間も正直あります笑
僕自身、元々は外回りの営業だったので、最初は慣れないと感じたこともありましたね。
数字の変動にメンタルをすり減らす
いつもSEOが上位かどうかに追われているような気がする。精神的によくない。(56歳、Webマーケ歴1〜3年、EC運営担当)
Webマーケティングはほとんどの成果が数字でハッキリ現れますし、仮に成果がでてもずっと安定するわけではありません。
例えば、Googleの検索順位が落ちてしまったり、競合がWeb広告を強めてきて、申込みが激減したりも普通にします。
担当してる領域で数字がマイナスしたときは気が気じゃないですね笑
コミュニケーションがうまくいかない
仕事の成果が出てこなかったとき、職場の人間とのコミュニケーションがうまく取れなかったときなど(32歳、Webマーケ歴3〜5年、SEO担当)
「Webマーケティングはコミュニケーションが必要ない」と思ってる人がいるかもしれませんが、実際はコミュニケーションが多い仕事です。
例えば、
- 経営者やクライアント
- エンジニアやWebデザイナー
- 営業や人事
など、関連部署としっかり連携しないと求めるような成果がでてきません。
相手の立場にたってコミュニケーションを取れないとトラブルになるケースもありますね。
顧客からの契約を切られる
クライアントの顧客満足を得られず契約を切られそうになったとき。(35歳、Webマーケ歴1〜3年、広告運用担当)
支援会社に勤めていたり、フリーランスとしてクライアントから案件を受注している場合は、契約を切られるリスクがあります。
- 会社の方針が変わる
- 思ったよりも成果がでない
- インハウス化するので外注をやめる
など理由は様々ですが、案件を継続するかはクライアント次第なのでコントロールできません。
特に成果を出せなくて契約を切られるときは凹みますよね。
周りの理解を得づらいことがある
比較的新しい分野で年上の上司からの理解がいまいち得られていないと思う事が多く、評価に繋がっていない気がすることが多いと感じたため(34歳、Webマーケ歴1〜3年、SNS担当)
Webマーケティングは変化が早く上司が状況をいまいち把握できてない可能性もあり、正しく評価を受けられないケースもあります。
例えば、新しくWebマーケティング部が設立された会社などは、周りに知識がないので孤独になる場合もありますね。
評価をしてもらうには適切に伝える努力も大事になりますよ。
Webマーケティングを一度辞めたいと思っても辞めない理由
ここまでWebマーケティングを辞めたいと思う理由や原因をお話しましたが、辞めたいと思っても実際に辞めてる人は少ないです。
アンケート結果を見ると、69.6%の人が「Webマーケターになって良かった」と感じていましたよ。
理由は主に下記の7つです。
- 仕事やビジネスに役立った
- 社内でのポジションが確立できた
- 副業での収入が増えた
- スキルが身について自信になった
- 時代の流れに対応した人材になれる
- 在宅で仕事ができるようになった
- 数字が上がったときは喜びを感じる
仕事やビジネスに役立った
勉強になりましたし、今の自分にビジネスを含め、何かしら役に立ったと思いますので。(53歳、Webマーケ歴1〜3年、SNS担当)
今はほぼ全てのビジネスがインターネットと関連しており、
- タクシーの配車アプリが登場
- 美容室が公式LINEを活用してクーポン配布
- 自社でオウンドメディアを作って集客を自動化
など、Webマーケティングがビジネスに役立つ機会はとても多いです。
Webマーケティングスキルがあると、あらゆるビジネスに活かせますよ。
社内でのポジションが確立できた
現在社内でのポジションが安定した(28歳、Webマーケ歴1年未満、SEO担当)
スキルはそれなりについたし、周りで詳しい人もいないので社内で独自のポジションにつけたとは思う(34歳、Webマーケ歴1〜3年、SNS担当)
Webマーケティングができる人材は需要に対して供給が圧倒的に不足していて、今後もそのギャップは広がる見込みです。
つまりWebマーケティングができる人材は市場価値が高くなり、社内でのポジションを確立しやすくなります。
年収も上がりやすくなりますね。
副業での収入が増えた
うまく流れに乗ると、ポンポンと売れる時もあります。メインの仕事でなく副業と考えれば、臨時収入が入り嬉しい気持ちになるからです。(34歳、Webマーケ歴1〜3年、SNS担当)
Webマーケティングは本業が副業に活かしやすい仕事トップクラスです。
- オウンドメディア運営の経験を生かして、ブログ運営をする
- SNS担当の経験を生かして、個人のSNSアカウントを育てる
- Web広告運用の経験を生かして、広告運用代行の案件を受注する
僕も本業の経験を生かして、副業で月収40万円を突破することができました。
スキルが身について自信になった
スキルアップに繋がり自信を持てるようになったから。(46歳、Webマーケ歴1〜3年、SEO担当)
マーケティングは座学で学ぶこともできるが、webサイトの運用は実務を伴わないと学べないからです。自分のキャリアにおいても強みの一つになったと思います。(49歳、Webマーケ歴5年以上、CRM担当)
Webマーケティングはスキルの有無が数字という成果に直結するので、スキルアップしている実感を持てて自信に繋がります。
僕も法人営業をしてたときは「自分にはスキルが身についてるのか?」と不安でしたが、今は確実にスキルUPしてる感覚があります。
時代の流れに対応した人材になれる
足で稼ぐ営業スタイルから、デジタル・オンラインでスマートにアプローチできるから(42歳、Webマーケ歴3〜5年、SEO担当)
世の中のトレンドやどの年代が何にハマっているかの情報を整理しやすくなり、仕事にも良い影響が出たから(29歳、Webマーケ歴1〜3年、SNS担当)
Webマーケティングは時代に合わせて施策を打っていく必要があるので、時代にあったスキルや知識を持つ人材になれます。
内閣府のSociety5.0プロジェクトにもあるように、今後はDX化(デジタル・トランスフォーメーション)がどの分野でも必須なので、Webマーケスキルがあれば仕事に困ることはありません。
- ビジネスをデジタル化すること ex) 自動車の自動運転
食いっぱぐれない人材になれますよ。
在宅で仕事ができるようになった
在宅で自分の仕事が出来るようになったこと(55歳、Webマーケ歴1〜3年、SNS担当)
自宅で好きな時間に作業ができるから。(44歳、Webマーケ歴3〜5年、SEO担当)
Webマーケティングはパソコン1台あれば良いので、出社することなく自宅で仕事ができます。
僕自身、リモートワーク可能なので、いまは出社が月1回くらいしかありません。
通勤電車から解放されたし、奥さんの家事の負担を減らせたのも良かったです。
数字が上がったときは喜びを感じる
SNSを通じて自分たちの商品の評判がリアルにわかりどういうものが求められているかが分かったから。またSNSのフォロワーが増えて行って自社のページの閲覧数が上がったときにはよかったと思いました。(43歳、Webマーケ歴1〜3年、SNS担当)
SEOコンテンツについてどういう風に作って行けばいいのか徐々に分かって来て、しごとが楽しくなってきたので。(32歳、Webマーケ歴3〜5年、SEO担当)
知識や経験がついてくると成果も徐々に上がるようになり、そこからは数字が上がるのが楽しくて仕方なくなります。
一度、成功体験を積むと「ここを改善すれば良いのでは?」「こっちも行けそう」と、どんどんアイデアが浮かんでくるようになるんですよね。
数字が上がらない時は大変ですが、上がった時はマジで快感ですよ。
Webマーケティングに向いてる人と向いてない人の特徴
- トレンドに敏感、ミーハー
- 人と話すのが嫌いではない
- 数値を使うのが苦手ではない
- コツコツと継続するのが得意
- 自分で考えて行動に移せるタイプ
- 挑戦をしないタイプ
- 人と話すのが嫌い
- 感覚でしか話せない
- 継続できたことが無い
- 常に周りに頼りがち
僕が今まで100人以上のマーケターをみてきて感じた特徴は上記です。
もちろん現時点で向いてないに該当しても、これから成長していけば全く問題ありませんよ。
例えば僕の部下にも数値の分析が苦手がメンバーがいましたが、何度も繰り返したことで数値を使って話せるようになりました。
これから成長していくという意欲や行動があれば、Webマーケティングで活躍することは十分可能ですよ。
Webマーケティングを辞めたいと感じたときの解決策5つ
あなたもこれからWebマーケティングをしていく中で「辞めたいかも…」と思うことがあるかもしれません。
そんな時の解決策をお伝えしておきます。
思考や行動の見直しをする
思うような成果がでなかったり、人間関係がうまくいかなかったりして悩むことはあるでしょう。
その際は一度、自分の思考や行動を見直してみるといいです。
- 他責にしていないか
- 自分の利益ばかり考えてないか
- 行動に取り掛かるスピードが遅くないか
など、うまくいかない原因は何かしらあります。
自分の考え方や行動を変えるだけで、成果が180度変わることは多いですよ。
一旦休んでリフレッシュしてみる
疲れたら一度有給を取ったり、リフレッシュをするのもアリです。
僕も「なんか疲れた…」と思ったら作業をやめて買物に行ったり、2〜3日間の有給を取って奥さんと旅行に行くこともあります。
離れることで「早く戻ってやりたい!」と逆に思えることもありますよ。
今より条件の良い会社や環境を探す
- 業務内容
- 働き方の自由度
- 働く人のタイプ
など、会社によっても様々なので、別の会社に行けば問題が解決するケースは普通にありますよ。
もしくは会社員ではなく、フリーランスとして働くという選択肢もあります。
やりきってないのに逃げるのは微妙ですが、合わない環境に居続ける必要はありません。
今の条件よりも良い会社があるかもしれないので、転職サイトや転職エージェントで探してみるといいですよ。
スキルを高めて成果を上げられるようにする
辞めたいと思う原因は「成果が思うようにでない」が多いので、スキルを高めて結果を出せる力を身につけるのもオススメです。
例えば自分でブログを運営したり、SNSアカウントを育てることは非常に訓練になります。
また、Webマーケティングスクールに通ってスキルUPするのも有効なので検討してみるといいですね。
スキルUPすれば会社での年収も上がるので、先行投資したとしても余裕で回収できますよ。
Webマーケターの仲間を作って話をする
会社とは別のWebマーケティング仲間を作って話をするのもオススメです。
僕自身、SNSやWebマーケティングスクールで知り合った人と会話をすることで、視界が広がる経験をたくさんしてきました。
何気ない会話からビジネスに発展することもありますよ。
僕がWebマーケティングを辞めたいと思わない理由
最後に僕がWebマーケティングを辞めたいと思わない理由をお話すると、理想の未来に近づくと思っているからです。
「は?」と思ったかもしれませんが少しお付き合いください笑
Webマーケティングはこれからも需要が増え続ける見込みですが、スキル人材の不足は拡大します。
つまり、スキルを磨くことで
- 年収が他の仕事よりも上がりやすい
- 求める人が多いので仕事に困らない
という状況を作れますし、パソコン1台あればいいので働き方の自由度も爆発的に上がります。
通勤なしで在宅で働いたり、旅先でパソコンを開いて仕事をしたり、現実的にできるようになるんですよね。
Webマーケターはスキルと収入を増やしやすく、自由な働き方も得やすい仕事ですよ。
未経験からWebマーケターになる方法は未経験からWebマーケティング転職するロードマップ【現役の面接官が解説】で完全解説しています。
まとめ:しんどい瞬間はあるがWebマーケティングは賭ける価値がある仕事
Webマーケティングは思うように成果が出なかったり、辞めたいと思う瞬間はたしかにあるかもしれません。
しかし継続することで、将来的に市場価値の高い人材になれるのでオススメですよ。
未経験から転職を成功させるロードマップは下記に載せておくのでぜひご覧ください。
コメント