31歳未経験でWebマーケターに転職。現在はSEO・SNS責任者と面接官を務める。Webマーケティングスクール『Withマーケ』転職講座講師。Twitterのフォロワー数は3000人超。詳しいプロフィールはこちら
Webマーケティング業界に転職したい人は増えてますが、「書類が全然通らない…」と落ち込んでる方も多いハズ。
僕のTwitterアカウントにもちょくちょく相談が来ますし、確かに未経験の転職だと書類選考の通過は第一の関門です。
ただ、企業側も意地悪をしてるわけではなく、有望な人材は常に欲しがっています。
実は企業のニーズを上手く捉えられてないために、通過率を自ら下げてしまっている人もいるんですよね。
【前提】Webマーケティングの書類選考の通過率は30%ほど
まず前提として書類選考の通過率は30%ほどです。
こちらはマイナビやAXISなどの転職エージェントのデータを参考にしたもの。色々なサイトを見ましたが、30%という数字はほぼ変わりませんでした。
逆に言えば、7割は書類選考に落ちるということ。
通過して当然だと思ってると凹みますが、落ちるのが普通というのがデータとして出てるので、正直そこまで気にする必要はありません。
だからと言って受からないと意味ないですが、事実をまず理解することで変な不安はなくなりますよね?
Webマーケティングの需要はどんどん上昇中
加えてWebマーケティングの需要はどんどん増えています。
【マーケター30人に聞いた!】Webマーケティングの将来性や需要でも書いてますが、この不景気なご時世に市場規模が伸び続けている業界は少ないです。
なので当然ですが、転職したいという人の数も増えているので、競争は以前よりも激しくなっています。
書類選考に通過するために、しっかり対策しないといけないってことですね。
Webマーケティング転職での職務経歴書の書き方3ステップ
Webマーケティングの転職を成功させるために職務経歴書の書き方もマスターする必要があります。
- 現在の職務内容と職務経歴を簡潔にまとめる
- 持っている資格やスキルを載せる
- 自己PRとどんな貢献が出来るかを書く
人事担当者や面接官は、膨大な数の書類に目を通しています。
その中で「お、ちょっと会ってみたいな」となるには、簡潔かつ魅力的に書くことが求められます。
簡潔に書くためにPREP法を意識して、自己PRや今後何ができるかは実体験をベースにした具体的な内容にすると良いですね。
- Point=要点
- Reason=理由
- Example=具体例
- Point=要点(まとめ)
未経験からWebマーケティング転職を目指す職務経歴書の自己PR例文
私の長所は目標達成へのコミットメントが高いことです。(結論、要点)
営業時代は一度も年間予算を達成できなかったことはありません。トップセールスにも7年間で5回ほどなることができました。(理由)
具体的には年間予算を月ごとに細分化、日ごとに細分化、1日の中でも細分化して、行動目標まで明確にしました。その結果、やるべきことがハッキリして迷いがなくなり、淡々と目標達成のために業務を行えました。イレギュラーが起きて1日の目標が達成できなかった時は、すぐ調整をかけて目標達成に務めました。
目標までのステップを逆算してやっていたので、変に焦らず対処できたと思っています。(具体例)
これからもロジカルに分析をしつつ、会社の目標達成のために尽力します。(結論、要点)
経験者の場合は持っているスキルや実績をそのまま書けばOKですが、未経験の場合は「それってウチで使えるの?」となります。
環境による影響が大きい場合も多々あるので、再現性が疑わしくなるんですよね。
しかし、前職で得たスキルや経験を抽象化して、Webマーケティングの仕事でも活かせると伝えられれば書類通過の確率は上がります。
受かるかどうかは、転職後に今のスキルや経験をどう活かすのかを具体的に示せるかにかかってますよ。
自己PRの作り方は【例文アリ】Webマーケティング未経験転職を成功させる自己PR【現役面接官が解説】で詳しく解説しています。
Webマーケティングの書類選考を通過するのに大事な要素
結論、Webマーケティング転職の書類選考を通過するには、企業が求める人材像に自分のスキルや経験をマッチさせるのが必須。
特に未経験の場合は、前職の経験やスキルを伝えて、相手に自分を雇うメリットを感じさせる必要があります。
- 営業で実績を上げた → 誰とでも円滑に業務を進められて、成果に繋げられる
- 事務職で業務フローを改善した → Excelやパワポを使いこなして業務効率化に貢献する
- アパレルで店長をしてた → 顧客ニーズの把握が得意なので、マーケティング施策の立案に力を注ぐ
ただ、Webマーケティングの仕事において、必要なスキルは専門性だけではありません。
コミュニケーション力や論理的思考力なども必須になるので、前職の経験をうまく活かせると突破できますよ。
常に相手目線で魅力的な人材を目指しましょう!
Webマーケティングに必要なスキルについてはWebマーケティングに必要なスキルは2種類ある【習得する5つのコツも解説】をご覧ください。
未経験転職の書類選考の通過数を上げる秘訣【実体験をベースに解説】
ここからは僕の実体験をベースにして、Webマーケティング転職の書類選考通過数を上げる秘訣をお話していきます。
- やりたい職種の中でたくさん企業を見ていく
- 年収の希望レンジを下げる
- 会社が求める内容を書類に記載する
- スキルアップしてから転職活動をする
やりたい職種の中でたくさん企業を見ていく
まずはやりたい職種の中でたくさんの求人を見て、応募する会社の母数を増やすことです。
冒頭でもお伝えしましたが、そもそも書類選考の通過率は30%ほどしかありません。
ちなみにこれは経験者も含んだ数値なので、一般的には通過するほうが難しいんですよね。
未経験での通過率は当然ですが経験者よりも下がるので、応募する求人の幅を絞りすぎるとそもそもキツイです。
とはいえ、入社後のミスマッチで早期退職のリスクを高めるのは嫌なので、やりたい職種の中で応募する求人を増やしていきましょう。
- IT業界のWebマーケター
- 化粧品会社のWebマーケティング部
- アパレル会社のWebマーケティング部
みたいな感じで、「事業会社のWebマーケティング」などを軸に探すイメージです。
職種がブレなければ、仕事内容でミスマッチが起きる可能性は減ります。
逆に業種をあわせるだけだと「え?営業ばっかりじゃん…」という感じでミスマッチが起きるリスクがあるので注意しましょう。
うちはWebマーケティング会社ですが、営業部隊の求人もしています。
その場合、Webマーケティング会社には入れても、仕事内容は営業ばかりになのでWebマーケはほぼ出来ません。
ミスマッチを避けるために職種はなるべくブラさずに行きましょう。
Webマーケティングの仕事内容や転職サイトについての詳しい内容は下記の記事をご覧下さい。
年収の希望レンジを下げる
年収の希望レンジを下げて、受ける求人の幅を広げるのも1つです。
なぜなら未経験だと年収はほぼ下がるのが一般的だから。僕も前職と比べて年収が約50万円下がりました。
前職では管理職で営業のスキルもある状態だったので、未経験転職なら年収ダウンは仕方ないと思って受け入れました。
奥さんを説得するのにはちょっと時間かかりましたけどね!w
Webマーケティングは、将来的にスキルが身につけば収入を上げることが出来ます。
一時的に年収ダウンしても長期的にはプラスになるので、「今すぐの年収」と「生涯年収」のどちらを上げたいのか明確にしておきましょう。
多少の年収ダウンを許容できれば、求人は飛躍的に増えますし、年収レンジで振り落とされていた良い企業とも巡り会える確率が上がります。
当然ですが、書類選考の通過率も上げることが出来ますよ。
ちなみに僕は転職で年収が50万円下がりましたが、2年経った今では前職時代より250万円ほどアップしましたよ。
Webマーケスキルが上がると副業でも稼げるようになるので、年収を上げるチャンスはたくさんあります。
会社が求める内容を書類に記載する
未経験職種からの転職の場合、最も意識してほしいのは「相手が求める人材になるための書類を作る」ということ。
経験者はありのままを書いてもOKですが、未経験の人がありのままを書いても「いやぁ、ウチでは別にそのスキルは必要ないんだよな」となります。
- 持っているスキルや経験
- 相手が求めるスキルや経験
には基本的にギャップがあると理解することがスタート地点です。
必要な人材と評価される書類を作るステップ
行きたい会社のホームページなどを見て、求めている人材像を把握します。あまり分からない場合は仮説でも良いので立てると良いですよ。
今までの経験が求める人材像にマッチする部分を探します。
ex) ユーザーファーストなコンテンツを作れる人 → 接客業でのコミュニケーション経験
今までのスキルや経験を活かして、入社後にどんな貢献ができるのかを記載します。数字やビジョンなどが具体的に入ると説得力が増します。
ex) 接客業で培ったコミュニケーション力を活かして、社内コミュニケーションを円滑に回して業務をやっていきます。相手が求めてることを先回りして、業務の効率化や質の高いコンテンツ作りを行います。また、ユーザーインタビューなど対人折衝も積極的に行い、商品・サービス改善に尽力して、会社の売上・利益の向上に努めます。
上記はあくまで一例ですが、未経験でも活躍してくれそうなイメージが湧くようになったと思います。
大事なのは”具体性”を入れて入社後のイメージを持たせること。
僕も書類選考の段階で「この人がチームに入ったら、どんな役割になるのかな?」と考えます。
企業側からするとムダな面接の時間を使いたくないので、良さそうと思った人だけ面接に呼びたい。
その時に具体的な話が1つも無いと、面接まで来てもらって話を聞きたいとはなりません。
1つの会社に絞るくらいのイメージで作ると良い
こう言うと「あまりスキルや経験の活かし方を絞ってしまうと、逆に書類通過率が下がるのでは?」と思う方もいるかもしれません。
しかし、むしろ逆です。
ペルソナ設定の考え方に似てますが、1つの会社に刺さるようにすると、似たような他の会社にも刺さるようになるので。
- たった1人の想定読者・顧客を考えて、マーケティング戦略を行うこと
- 1人に強烈に刺さるコンテンツは、結果的に似た人にも刺さるようになる
例えば先ほどの例を元に話すと、
- 業務フローの改善をやってもらいたいな
- ちょうどインタビュー出来る人を探してたんだよ!
- ユーザーからのクレームを減らしたいから意見を聞きたいな
というニーズを持ってる会社はたくさんありますよね?
1つの会社に受かるために作った書類が、結果的には他の会社にも受かる要素になるんです。
広く届けたいと思うと、内容が薄くなって誰にも刺さらなくなります。
「この人だけに突き刺す!」くらいのイメージの方が、書類選考の通過率も上がりますよ。
スキルアップしてから転職活動をする
最後は一旦スキルアップをしてから転職活動をするパターンです。
今すぐ転職したい方からすると「おい!諦めてんじゃねえか!」となるかもしれませんが、目的を再度思い出す必要があります。
- 今すぐWebマーケティング転職しないとダメなのか
- 将来のためにWebマーケティング転職をしたいのか
上記2つを考えた時に、9割以上の人は後者に該当するはず。
仮に転職が半年遅れても、しっかり希望の会社に入れて、長期的にキャリアアップできる方が良いと答える人が大半だと思います。
そのために、一旦スキルアップに時間を使うのは長期的に見て有効な手段なんですよね。
Webマーケティングスクールが短期でのスキルアップには最適
この記事を読んでる方はサラリーマンが大半だと思うので、時間があまり取れない状況だと思います。
忙しい中で効率的にWebマーケティングスキルを高めるには、Webマーケティングスクールがベストです。
僕はWebマーケティングスクールを受けず、ブログをコツコツやってスキルをつけました。
しかし、ブログは1年以内に挫折する人が9割なので、手放しでオススメできるわけではありません。
もちろん「俺なら出来る!」って人はやってみると良いと思います!
低コストなので大きな損はしないし、経験値は確実に上がるので。
しかし、Webマーケティングスクールの場合は、
- やるべきことが明確なカリキュラム
- 質問や相談ができるメンター
- 周りで一緒に頑張る仲間の存在
などの影響で、独学よりも圧倒的に挫折しづらい環境があります。
費用はある程度かかりますが、実際にスクールを卒業してWebマーケ転職を成功させてる人はたくさんいるんですよね。
先ほども話しましたが、一時的にお金を使っても長期で見れば収入は大きく伸ばせます。
スクールを卒業することでキャリアの選択肢が増えるならやる価値はありますよ。
僕もまたゼロから転職活動をするとなったら、確実にスクールを使いますw
Webマーケティングの書類選考通過のコツ【未経験から転職成功させる秘訣】:まとめ
Webマーケティング業界に転職したいという人は増えてるので、今後ますます競争は激しくなっていくと思います。
しかし、本記事の内容を意識して書類を作れてる人は実際あまり多くないので、意識してやるだけで必ず通過率は上がりますよ。
未経験からWebマーケティング転職を成功させるロードマップは、下記に貼っておくので是非ご覧ください。
ちなみにもしあれなら、僕のTwitterアカウントにDMで相談してみて下さい。極力お返事はさせて頂きますので!
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